日刊ゲンダイに連載している「TV見るべきものは!!」。
今週は、「問題のあるレストラン」(フジテレビ)を取り上げました。
フジテレビ「問題のあるレストラン」
期待大!働く女性への声援ドラマ
「いい仕事がしたい」と思うのは男性も女性も同じだ。そのために頑張ったりもする。ところが会社はまだまだ男性中心。女性たちはパワハラやセクハラなどに耐えながら働いている。
しかし人格どころか人としての尊厳まで踏みにじられては黙っていられない。女性たちは力を合わせて反撃に出る。真木よう子主演「問題のあるレストラン」(フジテレビ系)はそんなドラマだ。
真木が勤めているのは飲食会社。高校時代の友人で同僚でもある女性が、あまりにひどいセクハラを受ける。自分のことでは我慢していた真木も激怒し、「バケツで水かけ」という復讐を決行。クビになってしまう。
第1回では、そこまでの経緯を真木に関わりのある女性たちが語っていた。彼女たちは、会社が経する店のすぐ近くでレストランを開くという真木の企てに参加する面々であり、各々の“問題のある”キャラクター紹介も兼ねていた。さすが坂元裕二の脚本だ。
座長である真木はもちろん、チームのメンバーも実にパワフルだ。映画「私の男」の二階堂ふみ、朝ドラ「あまちゃん」の松岡茉優、同じく朝ドラ「ごちそうさん」の高畑充希など若手女優の競演となっている。
真木と坂元とスタッフには、「最高の離婚」という実績がある。笑って泣ける、働く女性への声援ドラマとして期待大だ。
(日刊ゲンダイ 2015.01.21)