宮崎駿監督の新作「風立ちぬ」。
その公開(20日)まで、2週間を切った。
ゼロ戦を設計した堀越二郎が登場するということで、ただ今、予習中(笑)。
吉村昭 『零式(れいしき)戦闘機』(新潮文庫)です。
読んでみると、ゼロ戦がいきなり生まれたわけではないことが、よくわかる。
三菱重工や中島飛行機の経験と蓄積があり、それを踏まえた堀越たちの果敢な挑戦でした。
それにしても、当時の海軍が突きつけた要求はとても高かった。
「チーム堀越」は、それをいかにクリアしていったのか。
これは堀越の伝記ではなく、ゼロ戦とそれに関わった人々を描いた、優れた記録文学です。
今週の「読んで、書評を書いた本」は、以下の通りです。
嶋 浩一郎 『なぜ本屋に行くとアイデアが生まれるのか』
祥伝社新書
平敷安常 『アイウィットネス〜時代を目撃したカメラマン』 講談社
野呂邦暢 『棕櫚の葉を風にそよがせよ』 文遊社
岡崎宏司 『フォルクスワーゲン&7THゴルフ 連鎖する奇跡』
日之出出版
* 書いた書評は、
発売中の『週刊新潮』(7月11日号)
読書欄に掲載されています。