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Channel: 碓井広義ブログ
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「天皇の料理番」と「Dr.倫太郎」の差異とは!?

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発売中の「週刊現代」最新号に、今期ドラマ2本に関する記事が掲載されました。

この中で、コメントしています。


記事タイトル:
ドラマ視聴率に異変あり
「天皇の料理番」がウケて、「Dr.倫太郎」がコケた訳

2本のドラマについて、私のコメント部分は、以下の通りです。

記事全体は、本誌をご覧ください。


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『Dr.倫太郎』は『ドクターX』のような一話完結のわかりやすさがなかったと指摘する声が多い。

上智大学教授でメディア論を専門とする碓井広義氏が言う。

「『ドクターX』の主人公・大門未知子(米倉涼子)は外科医でした。だから毎回、難手術を成功させることによって、見せ場も作りやすかった。一方で、今回堺さんが演じた精神科医の治療は長丁場で、結果がすぐには出ないもの。患者さんの話をじっくり聞き続けるシーンが多くなり、ドラマチックな展開にするのが難しく、カタルシスもなかった」

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どうすれば数字が取れるのか、テレビの作り手たちは正解を見失っている。そんな中で今クール唯一、高評価を得たドラマがある。佐藤健主演の『天皇の料理番』(TBS系)だ。直近の視聴率は15・3%と後半に入ってどんどん数字を伸ばしている。前評判はそれほど高くなかったドラマが、実際に放送を見て、評価を上げることがある。

なぜ、このドラマはウケたのだろうか。『Dr.倫太郎』と比べて「題材が圧倒的に面白い」という声が多数、挙がった。

「主演の佐藤健さんが演じる篤蔵は、天皇陛下の料理番なので、立派で畏れ多い人物なのかと思いきや、破天荒なキャラクター。決して品行方正ではない。でもそれがかえって身近に感じます。伸び伸びとした佐藤さんの演技は、観ていて気持ちがいい」(前出の碓井氏)

脇を固める俳優陣も篤蔵の妻を演じた黒木華を筆頭に、小林薫や武田鉄也、杉本哲太、美保純など、渋い役者がうまく噛み合っている。

(週刊現代 2015.07.04号)


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