いやあ、ラグビーW杯の日本代表、サモアに圧勝でしたね。
いまだに詳しいルールは分かないままですが(笑)、見ていて興奮します。
来るのか? ラグビー・ブーム。
「週刊新潮」の書評欄に書いたのは、以下の本です。
山田太一 『夕暮れの時間に』
河出書房新社 1728円
著者は「岸辺のアルバム」などで知られる脚本家。本書のエッセイ群は、この10年間に書かれた。技術の変化の病的な早さ。何を食べても、「うまい」としか言わないテレビリポーター。 著者は“適応不全老人”を自称しつつ、小声で、はっきりと違和感を表明する。
中村淳彦 『AVビジネスの衝撃』
小学館新書 842円
オーディオビジュアルではなく、アダルトビデオの過去と現在を概観できる。メーカー、女優、そして男優への取材は綿密。ビジネス上の数字も明かしていく。誕生から34年、栄枯盛衰を経た業界は終焉へと向かっているという。最後の輝きを探してみるのも一興だ。
越野弘之 『昭和レトロ自販機大百科』
洋泉社 1512円
めん類、ハンバーガー、トースト。これらを提供する自販機を「御三家」と呼ぶ。またレトロ自販機の聖地は、なぜか群馬県だ。コンビニのない時代、救いの神だった食べ物自販機も今や絶滅危惧種。労作である全国マップと膨大な写真を眺めながら、レトロ旅を夢見る。
(週刊新潮 2015.10.08号)