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Channel: 碓井広義ブログ
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読売新聞で、産経前ソウル支局長「無罪判決」についてコメント

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「取材が不十分では」
問題のコラム、識者指摘
問題となったコラムは、旅客船「セウオル号」沈没事故の当日に朴大統領が一時「所在不明となっていた」という「うわさ」を取り上げたもので、昨年8月、産経新聞のサイトに掲載された。

朝鮮日報のコラムを引用する形で、「世間では『大統領は当日、あるところで“秘線”とともにいた』というウワサが作られた」と記述。「『秘線』とはわかりにくい表現だ。(中略)おそらくは『秘密に接触する人物』を示す」と続け、「証券街の関係筋によれば」と情報源をぼかして、朴大統領と男性の関係を示唆した。

日韓の法律に詳しい高初輔(こうはつのすけ)弁護士は、「大事故当日の大統領の行動を取り上げたもので、誹謗目的ではないと認定したのは妥当だ」と判決を支持する。

ただ、「コラムについては、加藤氏が大統領側に取材していないことを指摘し、「裏付けをしておらず、取材は不十分だったのではないか」と疑問を示した。

上智大学の碓井広義教授(メディア論)は、コラムの記述について、「ネット社会では、『ウワサ』と書いたとしても、拡散するうちに真実だと捉えられる恐れがある」と語る。

昨年10月に加藤氏が起訴された際、碓井教授は「報道の自由」への悪影響を懸念しつつも、「(コラムは)胸を張って『言論の自由を守れ』と主張すべき内容なのか」とも感じたという。

(読売新聞 2015.12.18)


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