工藤里紗監督の『ぼくが命をいただいた3日間』を、公開に先駆けて観る機会がありました。
本作は、食べることのありがたさや「いただきます」という言葉の意味をテーマとした“食育エンタテインメント”。主人公は、生まれて初めて父の故郷である山村を訪れた都会育ちの小学6年生・悠介。茶色いものばかりの料理やつらい畑仕事に戸惑いながらも、彼が近所に住む美少女・明日香から「いただきます」の意味を教わる様子を描く。
悠介役を務めるのは、大河ドラマ「軍師官兵衛」で官兵衛の幼少期を演じ、本作が映画初主演となる若山耀人。そして「青鬼 ver.2.0」「案山子とラケット ~亜季と珠子の夏休み~」の平祐奈が明日香に扮する。フレッシュな2人の脇を固めるのは、松原智恵子、高橋和也、伊藤裕子、でんでん、坂田利夫ら。テレビドラマ「アラサーちゃん 無修正」のプロデューサー、工藤里紗が監督を務めた。
確かに、私たちは様々な“生きもの”の命を頂戴することで、自らの命をつないでいます。
少年の目と心を通して、「人はいかにして生きているか」を伝える秀作でした。
主に子供たちに観て欲しい。もちろん、“かつての子供たち”にも。
主演の若山耀人くん、そして平祐奈さんが、とてもいいです。
でんでんさんのお祖父ちゃんは、まさに適役。
また、私たちの世代にとっての憧れのお姉さんだった、松原智恵子さんも素敵なおばあちゃまに(笑)。
丁寧に撮られたエピソードの一つ一つが、人が暮らすことの“原点”を思わせてくれました。
東京都 イオンシネマ板橋 3月5日(土)~3月11日(金)
茨城県 イオンシネマ守谷 3月5日(土)~3月11日(金)
埼玉県 イオンシネマ春日部 3月5日(土)~3月11日(金)
群馬県 プレビ劇場ISESAKI 3月12日(土)~