月曜の夜のTBSと言われて、すぐに「水戸黄門」や「大岡越前」を思い浮かべる年代も、だんだん少なくなっています。
ある時期、ほとんど交互に、この2作が放送されていました。
提供は松下電器であり、パナソニック。
定番の枠でした。
その1社提供枠が、この秋で幕を閉じるそうです。
長年続いた「東芝日曜劇場」も、今はただの「日曜劇場」。
フジテレビ「サザエさん」のスポンサーも、東芝1社から変わって、
だいぶ経ちます。
近年、広告宣伝費の費用対効果が厳しく精査されるようになり、
1社提供番組の数は減少。
1社提供は、個々の商品よりも、企業イメージを広く伝える手段と
言われていたのも、遠い過去のような気がしてきます。
いずれにせよ、現在放送中の「名もなき毒」が、57年におよぶ
1社提供枠最後のドラマとなるわけです。
実は、このことを知った時、ほんの少し気になったのが、先日の
「スマートビエラ」CM拒否問題でした。
もしかしたら、1社提供からの撤退は、パナソニックの民放に対する
まさかの“報復”、いや“警告”、いやいや“メッセージ”ではないか、と。
それも第1弾の。
たぶん、きっと、単なる考え過ぎだと思いますが(笑)。
パナソニック、57年間の1社提供に幕
TBSドラマ枠
パナソニックが、「明るいナショナル」のキャッチコピーで広く知られ、時代劇「水戸黄門」「大岡越前」などの名作を放送してきたTBS系の月曜夜のドラマ枠への1社提供を、今秋で取りやめることがわかった。同社の主力事業が家電から、自動車や住宅関連などの企業向け製品にシフトする中、テレビCMのあり方を見直した結果だという。
パナソニック広報は「ブランドイメージを高める役割は果たした」とコメント。巨額の赤字を受けて同社が宣伝費を絞り込んでいることも背景にある。
TBSは今後、当面はドラマ枠を維持する方針だが、10月改編以降は「パナソニックを含む複数のスポンサーで放送する」(広報)という。
パナソニックが1社提供を始めたのは1956年4月。主に「ナショナル劇場」のタイトルで57年間放送を続けてきた。
社名変更に伴い2008年からは「パナソニックドラマシアター」に変更。今年4月からは「月曜ミステリーシアター」となって社名の冠は外れたが、1社提供は続いていた。
(朝日新聞 2013年07月27日)
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2013年07月09日
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週刊現代で、「パナソニック」CM拒否問題についてコメント
2013年07月18日
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