発売中の「週刊新潮」最新号に、冬ドラマに関する特集記事が掲載されました。
タイトルは「トップ女優 敗北のドラマ」。
軒並み視聴率1ケタということで、女優に焦点が当たっていますが、実際には、制作側の責任が大きいと思います。
記事では、ドラマが一本ずつ俎上にあがっていますので、詳しくは本誌をご覧ください。
その中の、フジテレビ月9『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』について、私を含む3人がコメントしています。
コラムニストの林操さんは・・・
「田舎から出てきて厳しい仕事をする。それを娯楽劇として成立させるのはなかなか難しいし、あまり皆が進んで観たい類のものではない。さらに、恋愛の楽しさが強調されているわけではなく、どこまでも中途半端だったのです」
次に、私のコメント・・・
「制作陣は社会派を描こうと思っているわけでは決してない。恋愛ドラマのいわば背景として、ブラック企業や地方出身者の悩みを扱っているだけ。本気で社会的な問題と向き合おうとしておらず、その薄っぺらさが視聴者に見透かされているんです」
そして、ライターの吉田潮さんは・・・
「(有村架純は)『月9史上最低レベルの視聴率』という十字架を背負うことになったわけで、テレビ局員ならずとも、“あれ、有村って数字持ってないんだ”と思うでしょう。早くも徳俵に足がかかってしまった印象です」
(週刊新潮 2016.03.31号)