日経MJ(流通新聞)に連載しているコラム「CM裏表」。
今回は、武田薬品「アリナミン7」の「乙です、ソーシャルちゃん!」篇について書きました。
武田薬品 アリナミン7
「乙です、ソーシャルちゃん!」篇
ソーシャル疲れ いたわりと警鐘
家でも、会社でも、教室でも、そして電車の中でもスマホ。
そんな風景が当たり前になっている。
ガラケー愛用者の私にはうかがい知れぬ、秘密の“楽しみ”が手のひらの中にあるのだろう。
でも、“24時間ソーシャル状態”って、しんどくないのだろうか。
そう思っていたら、武田薬品「アリナミン7」のWEB限定CMで、さや姉ことNMB48の山本彩さんが、画面から語りかけてきた。
「キミの『いいね!』のハードル、いくらなんでも低すぎません?」
「タグ付けは慎重にね。それで人生が終わる人もいるんだよ」
「フォロワー数が増えても減っても、実生活にはなんの影響もないよ。楽になって!」。
よくぞ言ってくれました。
お疲れ気味になっている世の“ソーシャルちゃん”たちへの救いの言葉であり、一種の警鐘でもある。
「つながる」ことは悪くはないが、「つながりすぎ」の危うさも視野に入れるべき時代だ。
さや姉のメッセージが多くの人に届きますように。
(日経MJ 2016.07.11)