日経MJ(流通新聞)に連載しているコラム「CM裏表」。
今回は、JR東日本「行くぜ、東北。」を取り上げました。
JR東日本「行くぜ、東北。」
被災地への関心 さりげなく刺激
CMの効用のひとつに、「思い出す」がある。JR東日本「行くぜ、東北。」シリーズはそんな1本だ。
2011年3月から5年と5ヶ月。被災地に対する「どうしているだろう」の気持ちを、さりげなく刺激してくれる。
新たな旅人は松岡茉優さん。NHK朝ドラ「あまちゃん」の地元アイドル役でブレイクし、昨年の「She」(フジテレビ系)、今年の「水族館ガール」(NHK)と連ドラ主演作が続いている。
どんな役柄も自然に自分のものにしてしまう演技力。またバラエティーでも崩し過ぎない親しみやすさが持ち味だ。
今回、松岡さんが歩くのは宮城県女川町。地震と津波で沿岸部の被害は壊滅的だったが、昨年末にはテナント型商店街「シーパルピア女川」もオープンした。ナレーションの通り、「東北は前へ進んでいる」のだ。
オリンピックと甲子園のテレビ中継から目が離せない今年の夏だが、旅に出るなら、ぜひ東北へ。
(日経MJ 2016.08.15)