週刊新潮で、フジテレビが11月に開始する新番組「フルタチさん」についてコメントしました。
「真田丸」相手では勝ち目がない「フルタチさん」
この3月で12年務めた「報道ステーション」のキャスターを降板し、最近ではバラエティに引っ張りだこの古舘伊知郎(61)。
「面白いことを言いたい人間なのに、それを一切封印されたのがキツかった……」
と、降板から半年が過ぎてもいまだ続ける“報ステ”への恨み節。10月7日放送の「さんまのまんまSP」(フジテレビ系)にゲストとして出演したときのこと。
「よっぽど報道番組はストレスだったんでしょうね。そこから解き放たれて、水を得た魚のような軽妙なしゃべりでした。もっとも、よくよく聞くと、12年間も報道番組をやったわりには、中身のある話ではなかったのですが」
とは上智大学の碓井広義教授(メディア論)だ。
その古舘に念願のレギュラー番組が決まった。2時間枠のトーク番組「フルタチさん」(日曜19時、フジ系)だ。
他局を見渡せば、19時台はTOKIOの「ザ! 鉄腕! DASH‼」(日テレ系)、「モヤモヤさまぁ~ず2」(テレ東系)という人気番組に加え、TBSではロンドンブーツ1号2号のクイズ番組も復活、テレ朝は人気番組「アメトーーク!」のゴールデン版をスタートする。さらに20時からはNHK大河「真田丸」という激戦地。
「視聴者が離れたフジというハンデに加え、他局は若い人向けの番組が多いので、『フルタチさん』の視聴者は高めの年齢層になるでしょうね。しかし、その層は20時になったらNHKに。決して楽じゃない」(同)
上手くいかなければ、フジへの恨み節も始まるか。
(週刊新潮 2016年10月20日号)