主演ジョニー・デップ、監督ゴア・バービンスキー、製作ジェリー・ブラッカイマーと「パイレーツ・オブ・カリビアン」のチームが再結集したアクション大作。1930年代にラジオドラマ、50年代にはTVシリーズや映画も製作されて人気を博した往年の西部劇ヒーローを、新たに映画化した。少年時代のある忌まわしい事件の復讐に燃える悪霊ハンターのトントは、自らの悲願を果たすため、瀕死の重傷を負った郡検事ジョンを聖なる力で甦らせる。愛する者を奪われたジョンは、愛馬シルバーにまたがり、白いテンガロンハットと黒いマスクがトレードマークのヒーロー、ローン・レンジャーとなり、トントとともに巨悪に立ち向かう。トント役のデップのほか、タイトルロールを「ソーシャル・ネットワーク」のアーミー・ハマーが演じる。
「パイレーツ・オブ・カリビアン」一味が、海から陸へと上がり、西部劇を作った。
テレビ版は、もう記憶の彼方で、あのマスクと、テーマ曲と、「ハイヨー、シルバー!」くらいしか思い出せない。
でも、今回ジョニー・デップが演じたトントは、完全にテレビとは別物だよなあ、てなことはわかる。
ジョニー・デップが自らのDNAというか、血につながるような人物造形をしたかったのだと思う。
その強い一念は十分伝わってくる。
ローン・レンジャーことジョンも、ちょっとお間抜けなところがいい。
ドンパチの活劇もたっぷりあるんだけど、映画全体のトーンはやや重苦しい。
スカッとするとは言い切れないところが少し残念ですが、懐かしくて新しい西部劇として見ごたえがあります。
ただ、堂々の149分は、やや長かったかもね(笑)。