今日は、11月25日です。
1970(昭和45)年11月25日、三島由紀夫自決。
45歳で亡くなってから、今年で46年になります。
毎年この日は、その年に出版された“三島本”を読みます。
たとえば、2002年の橋本治『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』。
05年は、中条省平:編著『三島由紀夫が死んだ日』。
椎根和『平凡パンチの三島由紀夫』は、07年です。
昨年は、佐藤秀明:編『三島由紀夫の言葉 人間の性(さが)』(新潮新書)を手に取りました。
さまざまな作品からの抜き書き、引用を、男女、世間、国家などの項目で括った、いわば箴言集です。
最後に置かれているのは、有名な、そして今も生きている、あの文章でした。
「私はこれからの日本に大して希望をつなぐことができない。このまま行ったら「日本」はなくなってしまうのではないかという感を日ましに深くする。日本はなくなって、その代わりに、無機質な、からっぽの、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜目がない、或る経済大国が極東の一角に残るのであろう。それでもいいと思っている人たちと、私は口をきく気にもなれなくなっているのである」
2016年11月25日(金)。
今日は、文庫本が出たばかりの、岩下尚史『直面(ヒタメン) 三島由紀夫 若き日の恋』(文春文庫)を読もうと思っています。
合掌。