Quantcast
Channel: 碓井広義ブログ
Viewing all articles
Browse latest Browse all 5568

週刊SPA!で、「あまちゃん」&「半沢直樹」を採点

$
0
0

発売中の「週刊SPA!」最新号。

<「あまちゃん」派VS「半沢直樹」派 勝手に大論争!>という特集記事が掲載されています。

確かにどちらもヒットドラマですが、「対決」ってのは、ちょっと無理があるでしょう。

まあ、一種のお遊びですね(笑)。

記事の構成は、本文と採点表。



まずは本文のほうですが、コラムニストのペリー荻野さん、てれびのスキマさんなどと共に、私も発言しています・・・・

「あまちゃんウォッチャー」の碓井広義・上智大学教授(メディア論)も、「舞台は現代と、その親世代が青春を過ごした‘80年代が交差する。‘80年代は景気もよく、ポピュラーカルチャーが最も花咲いた時期で、30代〜50代がそれぞれ共感できる部分があるのです。また、‘08年から物語が始まり震災の場面まで来ましたが、そうした同時代性もうまい具合に取り込んだ」

そして、「半沢直樹」に関しては、少しだけ苦言を・・・・

碓井氏は「出向させられるのをまるで死刑であるかのように描くのはやや誇張しすぎです。極端な話、嫌なら辞めればいいのに」と話す。




次に採点表ですが、並んでいる評者は6名。

前述のペリー荻野さん、てれびのスキマさん、コラムニストの今井舞さん、イケメン評論家の沖直実さん、経済評論家の森永卓郎さん、そして私です。

で、私の採点欄は以下の通り・・・・

「あまちゃん」 120点
10年に1本の傑作。15分なのに1時間ドラマのような濃密さがある点、地続きのところに登場人物がいるような同時代性、小ネタ満載の脚本、AKB48など旬な要素を取り入れた、上質なユーモア……どれをとっても非の打ちどころがありません。

「半沢直樹」 90点
半沢直樹に「銀行はカネ貸し」なんだと言わせたことに拍手を送りたい。見えづらい銀行の本質をズバリ描いている。毎回、睨みを聞かせて「倍返し」とスゴむ“遠山の金さん的”時代劇の要素を盛り込むことで、痛快な企業ドラマに仕上げている。

(週刊SPA! 2013.09.17/24)


・・・・こんなふうに、いろんな人が、楽しみつつ真剣に語ってしまうところも、この2本のドラマが傑出している証左と言えそうです。




Viewing all articles
Browse latest Browse all 5568

Trending Articles