木村佳乃、北川景子、
竹内結子、深キョンら大物女優が激突
ドラマ“冬の陣”2019
2019年1月スタート予定のドラマも、各局話題作がいっぱいだ。
発表されている主要キャストやあらすじをもとに、「2019年冬ドラマ」、現時点での注目作を、放送スタート前に聞いた。
上智大学の碓井広義教授(メディア文化論)は、
「ズバリ、女優の戦いです!」
と語る。
「『後妻業』(カンテレ・フジテレビ系)の木村佳乃さんに、人気ドラマ続編『家売るオンナの逆襲』(日テレ系)の北川景子さん。さらに竹内結子さんが6年ぶりに地上波連ドラ主演となる『スキャンダル専門弁護士 QUEEN』(フジテレビ系)、常盤貴子さんの『グッドワイフ』(TBS系)、高畑充希さんの『メゾン・ド・ポリス』(TBS系)、深田恭子さん『初めて恋をした日に読む話』(TBS系)、真木よう子さん『よつば銀行 原島浩美がモノ申す!~この女に賭けろ~』(テレビ東京系)。他に杉咲花さんや岡田結実さんなど若手女優の主演作もありますが、実績と実力のある30代40代女優の主演作がズラリと並びます。“大物女優の戦い・冬の陣”といったおもむきがありますね」
高視聴率もなかなか期待できない昨今だが、これら大物女優にとっては、数字はあまり影響はないのではと碓井教授はみる。
「たくさんある出演作のワンオブゼムなので、今回の作品が当たるかどうかよりも、それぞれ自分が納得いく演技のできる作品選びをしている印象ですね。これまでのキャリアに、さらにもうひとつ上乗せしたい、そんな思いを感じます」
豪華女優陣の登場は、ある意味冬にふさわしいのではと、碓井教授。
「冬場で視聴者が茶の間にいてくれるからこそ、いい物を見せたいという意気込みも感じます。30~40代の女性視聴者にはなじみ深い同世代の顔ぶれであり、50~60代の男性視聴者にも人気がある女優が多い。内容的にみると、常盤貴子と竹内結子が女性弁護士対決することになる。これも見ものですね。警察モノは飽和状態になりましたが、事件や推理モノは見たい。そういう需要に弁護士モノというのがちょうどいいのではないでしょうか」
「週刊朝日」で「てれてれテレビ」を連載するコラムニストのカトリーヌあやこさんは、ドラマ「後妻業」の中での“女の戦い”に注目する。
「木村佳乃VS木村多江、“Wヤバイ木村”対決です(笑)。以前、木村佳乃さんが夫に毒を盛る妻を演じた『僕のヤバイ妻』と同じカンテレ制作なので、かなり振り切った作品になるのではという期待があります。木村多江さんとW木村でのビンタ合戦や、『アンタ何様なの?』『奥様や!』みたいな関西弁での罵り合いもあるそうなので、どこまでえげつなくやってくれるかが楽しみですね」
カトリーヌさんは、テレビ朝日系で放送される「ハケン占い師アタル」(主演:杉咲花)が遊川和彦作品であることで、目が離せないという。
「テレ朝の遊川作品といえば、『はじめまして、愛しています。』という特別養子縁組をテーマにしたドラマがありました。このドラマでは尾野真千子が、まったくストーリーに関係ないのに“痔持ち”という設定で、唐突に痔の痛みに苦しむ場面があったりして、必要なの?その設定と、最後まで謎でした。遊川さんは、今回は脚本だけでなく演出もされるそうですが、かつての朝ドラ『純と愛』で、ヒロイン夏菜にモーレツなダメ出しをした伝説だあります。杉咲花さんは名子役出身なので大丈夫だと思いますが、現場恐ろしそうだな……と、ある意味裏側もドキドキするドラマです」
遠藤憲一さんの活躍にも、カトリーヌさんは期待する。
「岡田結実さん主演の『私のおじさん~WATAOJI~』(テレビ朝日系)で、主人公の本音を代弁する“妖精のおじさん”役で出演するんです。どんな妖精のおじさんなのか、気になります。遠藤さんはテレ東系でも『さすらい温泉 遠藤憲一』という温泉ドキュメンタリードラマにも同時に出演するんです。妖精と温泉、2つのエンケンに癒される冬になりそうです」
いずれも第1話の放送が楽しみだ。【本誌・太田サトル】
(週刊朝日オンライン 2019.01.01)