発売中の「週刊ポスト」最新号に、テレビ特集が掲載されています。
タイトルがまた刺激的で(笑)、「テレビ局員真っ青!視聴率低下が止まらない」。
この特集記事の中で、コメントしています。
記事の第1部は「絶望的低視聴率 長寿番組リスト大公開」。
各局の名物番組の視聴率の低落推移をデータで示し、キー局員の生の声などとともに、日本人がテレビを見なくなった現状が述べられた後で、以下の私のコメントが入ります・・・・
上智大学教授の碓井広義氏(メディア論)が語る。
「今、視聴率1%が何人になるか、数字を挙げるのは難しいですが、視聴率1%で100万人に見られているというのは、統計学上はともかく、実態とズレている可能性は高い。いわば、業界で物事がうまく回っていくためのひとつの?物語?のようなものだったのかもしれません」
第2部は、「素人映像の方が玄人制作のテレビ番組より面白い皮肉」。
第3部は、「テレビをクソつまらなくした「クレーム」と「自主規制」」。
元日テレのアナウンサーで江戸川大学教授の小倉淳教授や、元朝日放送報道部長でブカレスト大学客員教授の長澤彰彦氏、そしてテレビ草創期のプロデューサーで制作会社・東阪企画を率いる澤田隆治氏などが登場。
クレームを恐れ、自主規制に走り、さらに視聴率をはじめとするデータ至上主義、横並び企画などが、テレビを面白くないものにしているという話をしています。
記事の最後は、「前例のない窮地に陥ったテレビから、また新たな挑戦が生まれてくることを、果たして期待できるのだろうか」と結ばれていました。
(週刊ポスト 2013.12.20/27号)
うーん、そりゃ、このままではイカンでしょう(笑)。
まだ表に出てきていない才能が準備中だと信じたいし、それが出てくる環境が早く整うといいのになあ、と思います。