感想を書くのが難しい1本です。
22日(日)夜、NHKで放送された「ドキュメンタリー夫婦 甲斐性なしと静かなる女優」。
放送作家の源高志さん、女優の佳那晃子さん夫妻の「現在」を追っていました。
くも膜下出血で倒れた妻は入院中。
その入院費のこともあり、夫は極貧生活を送っています。
人気女優だった佳那晃子さんは33歳で源さんと結婚しますが、間もなく源さんの会社が倒産して、莫大な借金を背負いました。
それを返済するために、佳那さんは必死で働き、10年かかって返済のめどがついたところで、病に倒れたのです。
源高志さんといえば、かつて売れっ子の放送作家でした。
今で言えば、鈴木おさむさんクラスでしょうか。
そんな源さんが、自分の負の部分もさらけ出して、このドキュメンタリーの被写体となっているのを見て、複雑な思いがありました。
私は以前、非常勤講師として千葉商科大学で教えていたことがあり、その時、源さんにお会いしました。
源さんも、やはりこの大学で講師をしていらしたからです。
番組の中で、源さんたち夫婦は、ぎりぎりの状態であるにも関わらず、2人の時間を過ごし、そのつながりはとんでもなく強固なものに見えます。
経済的な戦いと、闘病とがどこまで続のか、それはわかりませんが、「夫婦」という単位の、どうにも不思議な縁と底力を感じました。