2日(日)のTBS「サンデーモーニング」に、インタビュー出演しました。
「風をよむ」のコーナーで、テーマは「メディアの使命」でした。
<放送内容>
風をよむ「メディアの使命」 概要
NHK・籾井勝人新会長の就任会見では、従軍慰安婦問題、領土問題、特定秘密保護法などについての言及で大きな物議を醸した。1月31日には、衆院予算委に呼ばれ、一連の発言について説明を求められた。籾井会長は「会見における意見は私的なコメント」と述べたが、民主党の原口一博議員は「個人的な見解で通るわけがない」と厳しく非難。街でも、「中立でない」「自民党よりに聞こえた」などの意見があがった。
公共放送の草分けとして、長い歴史を持つBBCは、真実を報道するため、政府と対立することもしばしばあった。1985年には、北アイルランド独立問題を扱った番組が国益に反するとして、放送中止を求め政府から圧力がかかった。しかし、BBCの職員らはストを決行し、放送にこぎつけた。
また、2003年には「大量破壊兵器」の実態報道について当時のブレア首相と激しく対立。こうした姿勢が評価され、BBCは2012年に英・ガーディアン紙が調べた「イギリスで最も信頼できるニュースソースは」というランキングで1位となった。上智大学の碓井広義教授(メディア論)は「メディアの最大の使命は国民の知る権利の代行」と述べる。かつてアメリカでは、大統領の側近が不正を暴き、大統領を辞任に追い込んだ「ウォーターゲート事件」があった。
メディアが時の権力に利用され、戦争へ加担することになったり、国の宣伝機関となったりするケースは、歴史にその例を見ることができる。日本では、ここ最近の政治状況を踏まえ、メディアにより重要な役割が求められている。上智大学の碓井広義教授(メディア論)は「原点に立ち返って権力を監視する。批判すべきところは批判する」と話す。
浅井信雄は、籾井会長の発言について、政府の宣伝機関と同じだと話し、国民益を考え、何のために放送しているのかNHK職員に考えてもらいたいとコメントした。田中優子は、NHKの熱意を持った人が気の毒と述べ、就任会見での発言の軽さに対し会長の資格はない、従軍慰安婦問題についての論点がずれていると指摘した。西崎文子は、NHKのドキュメンタリー番組などは良いのに会長の発言が投げやりであると述べ、政府など権力を持った人を批判するのがメディアの役割とコメントした。アーサー・ビナードは特定秘密保護法について非難すべきメディアが擁護したことに違和感を持ったとコメントした。
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