海を舞台にした小説なら、少し涼しげではないかと思い、クライブ・カッスラー「タイタニックを引き揚げろ」(パシフィカ)を引っ張り出した。
奇想天外な方法(もう忘れていた)で、あのタイタニックを引き揚げるのだ。
何しろ、舞台が海の底だからね、こりゃ涼しい(笑)。
本の奥付を見たら1977年とある。
おお、まだ学生時代だ。
ページをめくれば、37年が経過してもダーク・ピットとジョルディーノの最強コンビは健在だし(当たり前)、やはりこのシリーズ第1作が最も面白い。
夏は冒険小説に限る、かも(笑)。
今週の「読んで書評を書いた本」は次の通りです。
夏の休刊週があったので、たくさん掲載されています(笑)。
高杉 良 『勁草の人』 文藝春秋
今江祥智 『おいしい街と本と人』 幻戯書房
竹内 洋 『大衆の幻想』 中央公論新社
中山康樹 『ロックの歴史』 講談社現代新書
アルベルト・マングェル:著、 野中邦子:訳
『読書礼讃』 白水社
橘 玲 『バカが多いのには理由がある』 集英社
佐藤条二 『ある日、「誰にもいえない」ことに襲われる』 総話社
つるの剛士『つるの将棋』 幻冬舎エデュケーション
池内 紀 『ニッポン周遊記』 青土社
* これらの書評は、
発売中の『週刊新潮』(8月28日秋風月増大号)
読書欄に掲載されています。