先日、とても面白く読んだのが、平敷安常『アイウィットネス〜時代を目撃したカメラマン』(講談社)です。
で、書評の原稿を書く前に、遡って前著も読んでみようと、大宅賞受賞作『キャパになれなかったカメラマン』(講談社)を入手。
上下2冊だが、これまた一気に読んでしまった。
とにかくベトナム戦争の“現場”で、スチルカメラではなく、ムービーを回していたんだから、すごい。
そしてまた、平敷さんが当時をよく記憶していること。
臨場感がハンパじゃない。
落ちてくる砲弾のことを、「イン・カミング(IN COMING)」と呼ぶことを知りました。
今週の「読んで、書評を書いた本」は、以下の通りです。
高杉 良 『第四権力〜スキャンダラス・テレビジョン』 講談社
別役 実 『東京放浪記』 平凡社
高橋敏夫、田村景子:監修 『文豪の家』 エクスナレッジ
山田宏一 『映画 果てしなきベスト・テン』 草思社
井上章一:編 『性欲の研究 エロティック・アジア』 平凡社
鹿島田真希 『暮れていく愛』 文藝春秋
樋口州男:編著 『史料が語るエピソード 日本史100話』 小径社
* 書いた書評は、
発売中の『週刊新潮』(7月4日号)
読書欄に掲載されています。
・・・・高杉さんの小説『第四権力』の舞台はテレビ局。
しかも読めば、「ああ、あそこの局がモデルか」とすぐわかる(笑)。
興味のある方は、どうぞ。