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Channel: 碓井広義ブログ
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楽しみにしていた「探偵はBARにいる2」だけど・・・

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「探偵はBARにいる2  ススキノ大交差点」

監督 橋本一
脚本 古沢良太・須藤泰司

大泉洋主演で東直己の小説を映画化して人気を博した「探偵はBARにいる」(2011)のシリーズ第2作。札幌・ススキノの探偵(大泉洋)と相棒兼運転手の高田(松田龍平)は、相も変わらず危ない仕事で日銭を稼ぐ日々を送っていた。そんなある日、友人だったオカマのマサコちゃん(ゴリ)が殺害される事件が発生。警察の捜査は遅々として進まず、探偵が独自に調査を始めるが、事件の背後にカリスマ政治家の影がちらつく。やがてマサコちゃんが熱狂的ファンだった美人バイオリニストの弓子(尾野真千子)が現れ、探偵に事件の真相を暴くよう依頼する。原作は小説のシリーズ第5作「探偵はひとりぼっち」。


私は長年、東直己さんの小説のファンだし、舞台は毎月通っている札幌だし、また第1作が予想外に面白かったので、楽しみにしていた新作です。

で、「どーよ?」と聞かれると、少し困る(笑)。

悪くはないけど、「いいぞお」と声を挙げるには至らないからだ。

まず、お話自体に、観客をぐいぐいと引っ張るほどの魅力がない。

映画全体もそうだが、大泉洋さんの「ススキノ探偵」も、シリアスとコミカルのバランスが悪いみたいで、1作目のように気持ちよくついていけない。

それに第1作って、もう少し原作に近いハードボイルド感があったと思うけどなあ。

アクションシーンは前作以上に盛り込まれているけど、ドタバタしていて、キレがない。それに松田龍平の強さに頼りっきりで、緊張感に欠けてしまったようだ。

尾野真千子が演じた「美人バイオリニスト」ってのも見合わない。
というか、やや無理筋で、単なる大阪のおばちゃんにしか見えませんでした(笑)。

「いや、この映画はそういうのが狙いなんだよ」と言う人がいるかもしれませんが、どうにも「2時間ドラマ」のテイストに終始していたようで、ちょっと残念。

全体の間延びした雰囲気がなんとも・・・。

そもそも原作選びは、これでよかったのか。

やはり映画はストーリー、脚本が大事だと、あらためて思いました。


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