発売中の「女性セブン」最新号に、NHK朝ドラ「あさが来た」に関する特集記事が掲載されました。
タイトル「はじまりは今日も新次郎」。
ヒロイン・あさの夫である新次郎にスポットを当てたものです。
記事全体は本誌をご覧いただくとして、私の解説部分は以下の通りです。
上智大学文学部の碓井広義教授(メディア論)は、「女性を取り巻く環境と時代の変わり目をうまく描いていることが、新次郎の魅力を際立たせている」と語る。
「江戸時代までの男性は、<台所を中心に夫や家族を支え、男性に対して2歩も3歩も引いた控えめな女性>を理想としていました。男女平等といわれて久しいですが、今も、もしかしたらそういう本質的な部分は残っているかもしれない。
でも、新次郎には“女はこうでなくてはならん!”というステレオタイプの女性観がありません。あさが旧来の女性の生き方からはみ出してのびのびできるのも、すべて新次郎のおかげなんです。あの夫がいたからこそ、起業もできた」
「彼はのんびりしているけれども、リーダーになって仕事をさせたら、きちんとこなせる力量がある。それにも関わらず、あさを応援しているのが奥深い。“頼りない”のではなく、かわいいあさが思う存分羽ばたける環境を整えてやれる度量があるんです。
孫悟空じゃないけれど、おてんばなあさは、新次郎の手のひらの上で飛び回っているんですよ」(碓井教授)
(女性セブン 2016年1月7日/14日合併号)