慶應義塾大学の日吉キャンパスへ。
学部の卒業式でした。
OBでも、元教員でもなく、親としての参加です。
息子が、卒業しました。
付属中学に入ってから10年間、ずっとSFC(湘南藤沢キャンパス)でお世話になりました。
いわば10年分の卒業(笑)。
本人はもちろんでしょうが、親としても、それなりの感慨があります。
6年前、娘が卒業したのですが、東日本大震災の直後だったため、同じ日吉キャンパスで予定されていた卒業式は、行われませんでした。
彼女たちは、卒業式なしのまま、社会に出ていきました。
たくさんの学生たちが並木の坂道を上がっていく様子を眺めながら、40年前の自分たちの卒業式を思い出しました。
仲間とわいわい言い合いながらも、「学生じゃなくなるんだなあ」という、かすかな感傷。
それと数日後には、当たり前ですが、初めて「社会人なるもの」になってしまう自分。
そのことへの不安というとオーバーですが、少したじろいでいる感覚も、一緒によみがえってきました。
それでも、息子も含めた6千数百人の卒業生たちに、言ってあげたくなります。
「社会人になれば、それなりに大変なこともあるけど、結構面白いよ」と。
卒業、おめでとう!