芸術祭参加ドラマ「時計屋の娘」(TBS)を見ました。
脚本は池端俊策さん、主演女優は沢尻エリカさんです。
2012年4月30日に放送したドラマ特別企画 『悪女について』 のプロデューサー・八木康夫、脚本家・池端俊策、主演女優・沢尻エリカが再び集結し、新しいドラマに挑む。今作は地方にある時計屋を舞台に、時計職人・秋山守一(國村隼)とその前に突然現れた若い娘・
宮原リョウ(沢尻エリカ)との心の交流を描く。
リョウはかつての秋山の恋人の娘だといい、二人が本当の父娘なのかという謎を残しつつ、次第に心を通わせていく。また、物語が進みながら若き日の秋山とリョウの母親・知花子との恋の行方も明らかに。二人の出会いと別れが切なく綴られていく。
秋山が生活する町内と、リョウが母親と暮らしていた石巻、両方の土地にそれぞれ聳える欅の木が、人々の心の支えになっている。二本の欅が優しく人々を見守り、登場人物たちの希望と復興の象徴として印象深く描かれる。
・・・・物語全体は、震災がらみということもあり、予想通りの「いい
お話」でした。
國村隼さんも、予想通りの渋さで、拍手です。
そして、注目の沢尻エリカさん。
こちらは、予想以上によかったです。
ヒロインのリョウは、ごくフツーに「いい娘(こ)」であり、それを沢尻さんは自然に、ケレン味なく演じていました。
変にとんがった役柄じゃないことが功を奏した感じです。
しばらく、この路線がいいですね(笑)。
久しぶりで、沢尻さんが好演した映画「クローズド・ノート」を思い出しました。
池端俊策さんの、ベテランらしい丁寧な脚本は、登場した「時計」と同時に、「女優・沢尻エリカ」の“修理”も目指したのかもしれません(笑)。
沢尻さん、大事なのはこれから、でしょう。