来週開催される、放送批評懇談会の 50周年式典。
そこで、「50周年記念賞」の贈賞が行われる。
この賞の趣旨としては・・・・
放送批評懇談会50周年を記念し、この半世紀の放送界に多大なる貢献があった人物、番組、組織を選定し顕彰することにいたしました。選定の視点として、単に過去に輝かしい業績があったというだけではなく、その存在が放送の未来像をも示唆している点を評価しました。
そして、決定した受賞者や受賞作品は、以下の通りです。
放送批評懇談会50周年記念賞
受賞者・受賞作品
「おかあさんといっしょ」
1959年に放送を開始し現在も続く同番組は、日本の幼児教育に大きな役割を果たしてきた。歌のお兄さん・お姉さんや歴代キャラクターなどの出演者は、各時代の子どもたちの記憶に深く刻み込まれている。
山田太一
「男たちの旅路」「岸辺のアルバム」「早春スケッチブッック」「ふぞろいの林檎たち」など数々の名作を世に送り出した。市井の人々の日常を時代の現実に即して描く作風は、現在の連続ドラマの基礎を作ったと言える。
久米 宏
「ザ・ベストテン」「久米宏のTVスクランブル」「ニュース・ステーション」など、テレビの歴史を画す番組の司会、キャスターを務めてきた。また、近年パーソナリティとしてラジオへの貢献も大である。
「NNNドキュメント」
1970年に放送を開始した同番組は、戦争、福祉、地方政治など広範な分野で日本社会への問題提起を続けてきた。系列の地方局に貴重な全国発信の機会を提供し、地域の番組制作者の育成にも寄与している。
テレビマンユニオン
日本初の独立系プロダクションとして、斬新な番組作りで実践面だけでなく理論面でも放送界をリードしてきた。放送局との業務関係のあり方、ユニオンという組織形態など制作会社の地位確立の試みも評価に値する。