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Channel: 碓井広義ブログ
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「BG」主人公の緊張感を木村拓哉が抑えた演技で体現

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「BG~身辺警護人~」

主人公・島崎の緊張感を

木村拓哉が抑えた演技で体現

 

ようやく始まった、木村拓哉主演「BG~身辺警護人~」。

2年前の第1シーズンとの最大の違いは、主人公の島崎章(木村)が警備会社という組織を離れたことだ。いわばフリーランスのBG(ボディーガード)である。

最初の依頼人は業務上過失致死罪で服役していた、元大学講師の松野信介(青木崇高)だ。

研究員の伊丹綾子(竹島由夏)が窒息死した事故の責任を問われた松野。出所後は、迷惑をかけた教授(神保悟志)に謝罪するために大学へ行くので、警護して欲しいと言う。

実は綾子の死には隠された真相があった。島崎は的確なガードを続けながら、松野の言動にも注意を怠らない。キレのいい動きと鋭い観察眼。

チームから個人へと変わったことで生じる島崎の緊張感を、木村が抑制の利いた演技で体現していた。

前シーズンでは警護する相手が政財界のVIPに限られていたため、物語がやや類型的になりがちだった。しかし今回は対象者の幅が広がり、その心配はないはずだ。

また今シーズンから登場した面々も、そのヒトクセ感がいい。

利益のためには手段を選ばないIT系総合企業社長、劉光明(仲村トオル)。その劉の下で、島崎の元同僚たちを管理する小俣健三(勝村政信)などだ。

さらに、ずっと対立してきた高梨雅也(斎藤工)が島崎の相棒、いやパートナーになりそうで、このあたりも見どころだ。

(日刊ゲンダイ「テレビ 見るべきものは!!」2020.06.24)


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