大和ハウス
「ここで、一緒に」新しい生活篇
「生き方は自分で」前向き進夫婦
知り合いでもないのに、気になる夫婦がいる。深津絵里さんとリリー・フランキーさん。大和ハウス工業のシリーズCM「ここで、一緒に」だが、今頃どうしているだろうと想像してしまうのだ。
新作では新聞記者の夫は取材で地方に出かけ、翻訳家の妻は都心に来ている。離れているが心の回線は常時接続だ。ゆったりした言葉のキャッチボールが聞こえてくる。
ひなびた風景を前に、「ここで新しい生活を始めるってあるかな、と言ってみる」と夫。どこまで本気か、わからない。賛成して欲しいのか、それとも反対されたいのか。でも妻はお見通しだ。さらりと「いいんじゃない?」。夫は驚き、見る側はニヤリとする。そして「いい夫婦だなあ」と思う。
新型コロナウイルスの影響もあり、住む場所も働き方も多様であることが当り前になってきた。自由は不安も伴うが、自分の「生き方」は自分で決める時代と前向きに捉えてみるのも悪くない。
(日経MJ「CM裏表」2021.01.18)