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Channel: 碓井広義ブログ
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「天国と地獄」綾瀬はるかと高橋一生の難役対決

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TBS日曜劇場「天国と地獄」は

綾瀬はるかと高橋一生の

難役対決から目が離せない

 

猟奇殺人事件の容疑者、日高陽斗(高橋一生)。彼を追う捜査第1課刑事、望月彩子(綾瀬はるか)。そんな2人の魂が入れ替わってしまったのが「天国と地獄~サイコな2人~」(TBS系)だ。

過去にも、大林宣彦監督の映画「転校生」や、ドラマ「さよなら私」(NHK)といった「入れ替わり物語」は存在したが、当事者は幼なじみや親友同士だった。

このドラマのポイントは、「敵対関係にある男女」が入れ替わったことにある。しかも圧倒的に不利なのは彩子だ。剛腕刑事・河原(北村一輝)の追及を逃れながら、何とか再び日高と入れ替わり、元に戻らなくてはならない。日高として捕らえられたら死刑になる可能性が高いからだ。

彩子が抱える緊迫感。どこまでも不敵な日高。奄美大島の「伝説」をからめた入れ替わりの謎。綾瀬主演「義母と娘のブルース」も手掛けた森下佳子の脚本が冴える。

かすかな望みが出てきたのは、部下で相棒だった八巻(溝端淳平)が入れ替わりに気づいてくれたことだ。協力して真相を探り始めた。

見どころはやはり入れ替わった2人の演技だ。たとえば高橋が演じるのは、「男性であることを意識した言動」をしなくてはならない彩子が内面にいる日高。しかも場面によって「素の彩子」の露出の度合いは異なる。綾瀬と高橋、人気者同士による難役対決だ。

(日刊ゲンダイ「テレビ 見るべきものは!!」2021.02.03)

 


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