23日(金)のNHK「あさイチ」で、
『少しぐらいの嘘は大目にー向田邦子の言葉』が
紹介されました。
以下は、
スタジオでの解説やトークの採録です。
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上條アナ 続いては脚本家、エッセイスト小説家として、皆さんご存じの向田邦子さんのことばを集めた作品です。
「少しぐらいの嘘は大目に」。
この本のおすすめポイントは何ですか?
書評家・永江朗さん 向田さんは亡くなってからことしで40年になるんです。あっという間に40年が過ぎてしまいましたが、いまだに、向田ドラマ、それからエッセーは忘れられない、読み返してみたいなと思いますけど。
評論家の碓井広義さんが、ドラマのプロデューサーもなさっている方ですけれど、碓井さんが、これまでの向田さんのさまざまな作品の中から、名言、名ぜりふ、名シーンを集めて、ハンディーな文庫本に、まとめました。
これがね、いいことばが、いっぱい出てくるんですよね。
例えば、
「結婚というのは7年じゃだめなのね」
「完全な家庭というものがあるはずがない」
何かかみしめると、いろいろな味が出てくることばがたくさんある、すてきな本です。
上條 男女関係だけじゃなく、仕事や生き方など、身の回りのちょっとしたことを描いた、ことばもたくさん載っていて、気付きをもらったり共感をしたり、気に入ったことばを探しながら読むのも楽しかったです。
その中から、ご紹介したいことばがあります。
「パックをしている時だけは女は鏡を見ない。その代りに、心の目を開き、わが心の中のうぬぼれ鏡を見ているのである。」
上條 西さんどうですか?
スタイリストの西ゆり子さん 全くそのとおりだと思います。
大吉 うぬぼれ鏡ですか。
西 パックをしているときは確かに鏡を見ないなと。過去を見るとうぬぼれますよね。若さがあったし、こんな感じだったしで、うぬぼれ鏡を見ているんですね。でも、それも大事。
大吉 いい鏡ですから大事にしましょう。
上條 すてきなことばがたくさん載っています。
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永江さん、西さん、「あさイチ」レギュラー陣の皆さん、
ありがとうございました!
向田 邦子:著、碓井広義:編 新潮社