逃げ恥婚でガッキー“ロス”は
ちょっと年下の男子に広がる?
SP前からあった周囲の予感
ガッキーこと、女優の新垣結衣(32)と歌手で俳優の星野源(40)が19日、結婚を電撃発表。ドラマの撮影で長い時間をともに過ごした俳優同士が結婚することはめずらしくはないが、二人の結婚はインパクトが大きかった。
「ドラマの中だけかと思ったら、ドラマの中から抜け出てきて、本当になっちゃうんだから、びっくりというか、フィクションが現実になった感覚ですね」
と語るのはメディア文化評論家の碓井広義氏。
2016年のドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」(TBS系)で共演しブームを巻き起こした2人。今年1月の「新春スペシャルドラマ」(SP)で続編を放送していた。発表文の中で、SPでの再会をきっかけにして撮影終了後に結婚を前提にした交際に発展したと明かしている。
ただ、芸能界では別の見方もある。
「『逃げ恥』のヒットで新垣は女優としてのステージが一段上がったんです。新垣さんはこの5年間、大きなドラマの仕事は年に1、2本しかなかった。そうやって仕事をセーブしていたのは、星野さんとの交際を考えてのことだったのかもしれません」(音楽関係者)
前出の碓井氏も、「ホップ、ステップ、ジャンプみたいなものですね。連ドラがあって、新春スペシャルがあって、今回は結婚へジャンプした感じ」と、結婚までの流れがあったのではないかと語る。
芸能ジャーナリストの三杉武氏はこれから起きる「ガッキーロス」が心配と語る。
「新垣さんは男子大学生とか、彼女よりちょっと年下の男性から人気があるんです。彼女が出演する任天堂のCMでは、寝間着姿、髪ボサボサでゲームやったりして、ずぼらなイメージ。きれいな人なんだけど、親近感が持てるし、インドア派。だから年下の男の子にモテるし、憧れのお姉さんを失った寂しさから、ガッキーロスは広がるでしょうね」
碓井氏は「逃げ恥婚」などと報じられた現象をこう見る。
「この結婚は『逃げ恥』の平匡さん(星野源)とみくりさん(新垣結衣)がリアルに結婚したと受け取られているみたいで。みんなの気持ちは、新垣さん、星野さんに対してというよりも、『みくりちゃん良かったね、平匡さんおめでとう』なんです。この現象が非常に面白いですね」
そして、ガッキーロスが起こるかもしれないほどのみくりの魅力についてこう言う。
「美人なのに、自分が美人であることを自覚していない。どっかで生きづらさを感じていて、平匡さんと手さぐりで2人の関係をさぐるというプロセスがとってもよかったと思うんですよ。みんな、日本中が知っているカップルの結婚に祝福を送っているんです」
新型コロナの感染拡大で、全国のあちこちで緊急事態宣言が発令されている中での結婚発表となったことについては、次のように話す。
「結婚式を延期しようというカップルがいたり、恋人同士だってマスクしなきゃ会えないという状況の中でも、純愛を貫くという爽快感がありました」(碓井氏)
リアル逃げ恥婚に祝福ムードが漂ったが、今回の発表でもう一つ驚きがあった。新垣が公式サイトで、結婚を発表すると同時に、所属事務所との契約終了を同時発表したのだ。
<上記とは関連性のない事で大変恐縮ですが、この度、私、新垣結衣はレプロエンタテインメントとの専属マネジメント契約を終了し、今後は個人として活動していくことになりました。熟慮の末、お仕事を始めてからちょうど20年という節目に皆様にご報告する運びとなり、なんだかまるで二度目の成人式を迎えたような……>
先月15日には、2022年NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で、小栗旬の相手役として出演することが、発表されたばかり。
芸能事務所関係者も率直にこう話す。
「『上記とは関連性がない』という言い回しも、えっという感じでした。新垣にとっては初の大河ドラマ挑戦で、それが発表されたばかりだったので、なおさら急な感じですね。芸能界デビューしてから20年たち、独立したいと思い描いていたことも、背景にはあったのかも」
事務所の後輩として、女優の内田理央、川島海荷らも育ってはいるが、ガッキーは女優としては芸能人トップクラス。事務所の看板女優のはずだ。
「レプロさんに限らず、どこの大手事務所も本社を売却したり、移転したりと、芸能界がとても厳しい時代。そんな中、看板女優である新垣の独立を許したのは、彼女の長年にわたる貢献度があったと思います」(前述・芸能事務所関係者)
ただし、新垣は「レプロとのマネジメント契約を一部継続し、引き続きサポートしていただく形で、自分のスタイルをじっくり構築していただきます」とも続けている。
「たぶん、まだレプロがとってきた仕事が残っているから。一般的には既存のコマーシャル契約とか、そういうものは独立しても、事務所を通してとなる。これからは個人事務所をどう運営していくかですね」
公私ともに新しい道を歩み出したガッキー。末永くお幸せに。【AERAdot.編集部 上田耕司】
(AERAdot. 2021年05月20日)