今日(17日)、1995年に起きた阪神淡路大震災から19年目を
迎えます。
NHK「あさイチ」で、特集を見たのは昨日のことです。
当時、被災した小学校の先生が作り、ずっと歌い継がれてきた、
「しあわせ運べるように」という歌をめぐるドキュメント。
そして、現在の生徒たちによる合唱が、強く印象に残りました。
阪神・淡路大震災19年
思いをつなぐ歌 亡き息子へ捧げる絵本
1月17日に、阪神淡路大震災から19年となります。あさイチでは、長い年月をかけ震災の悲劇と向き合い、復興を遂げてきた神戸の
今を見つめました。
毎年1月17日が近づくと、神戸の多くの学校で合唱される歌があります。「しあわせ運べるように」。震災直後、みずから被災した小学校の教諭が作曲した歌です。以来、19年間、神戸の被災者を励まし続けてきました。この歌が今、東日本大震災の被災地でも歌われるようになっています。神戸で歌い継がれてきた歌が、今まさに震災の
渦中にある人々に希望を与えているのです。
番組では、神戸の小学校を生中継で結び、その歌声を全国に届けました。
しかし今、この歌の地元神戸では、新たな悩みも生まれています。震災の記憶を持たない若い教師たちが増え、この歌に込められた“心”を伝えていくことが難しくなっているのです。番組では、震災の記憶を伝えようと模索する若手教師に密着、「伝えること」とはどんなことなのかを考えました。
一方で、19年たった今でも、心の整理がつかない人は少なくありません。わが子を亡くした母親が書いた絵本が、ことしに入って出版され、話題を呼んでいます。時を経ても癒やされない悲しみと向き合いながら、生きていこうと奮闘する人々の姿をみつめました。