発売中の「サンデー毎日」最新号に、朝ドラ「花子とアン」の主演
女優・吉高由里子さんについての記事が掲載されました。
この中で、コメントしています。
吉高由里子の“アン”にそびえる
「ごちそうさん」杏の壁
NHK朝の連続テレビ小説「花子とアン」が、3月31日からスタート
する。
主人公・村岡花子は戦後、『赤毛のアン』を翻訳し日本に紹介した実在の人物。貧しい生い立ちながらも給費生として女学校に入学し、西欧的な思考や生活習慣を身に着ける。英語教師になり、翻訳家としても活躍する女性の波乱の半生を描いたのが今作である。
ヒロイン・花子役に抜擢されたのは映画「蛇にピアス」(蜷川幸雄監督)で主演し、ヌードを披露した吉高由里子(25)。朝ドラのヒロインといえば、清純派が定番。この選択、果たしてどう出るか。
「吉高さんは男と酒の話題が絶えず、スキャンダラスなイメージが強い。NHKにとっては結構、大胆な賭けに出たなと思います。ただ、この知的な役柄で成功すれば、女優としての評価は上がるでしょう」(上智大の碓井広義教授=メディア論)。
確かに、吉高は自由奔放で男性関係も派手。何度も写真週刊誌に男性とのツーショットを撮られるなど、浮いた噂が絶えなかった。
「中目黒の寿司屋のカウンターで、飲んだくれている姿が何度も目撃されています」(女性誌記者)
キャラそのままに等身大の小悪魔系の役柄を演じることが多かった吉高だが、今回は明治、大正、昭和を生き抜いた知的で清楚な女性役。しかも、超人気の前2作の後、である。
社会現象になった「あまちゃん」の後を継いだ杏主演の「ごちそうさん」は、フタを開けてみれば平均視聴率21%を超える勢い。25%を超えた回もある。「あまちゃん」の平均視聴率20.6%(最高27%)を思えば、十分すぎる合格点だ。となれば、今作にかかるプレッシャーは想像に難くない。
女性誌記者はこう読む。
「最も心配なのは、吉高のあの独特の声です。毎朝この声を聞かされると思うと、辟易してしまう。朝ドラのヒロインは無色透明で、ここから色がついていくのですが、吉高には既にクセがあります。必ず賛否両論が起きてくるでしょう」
良くも悪くも個性派の吉高。一方で「蛇にピアス」のオーディションでは自ら脱ぎ、体当たりで役をもぎ取ったという逸話もある。重圧を跳ね返すことができれば、“アンチ”が一転してファンになる可能性もある。
夜のイメージが強い吉高が、朝の光の中でどんな“化学反応”を起こすのか。
(サンデー毎日 2014.04.06号)