フジテレビ「めちゃ×2イケてるッ!」が、3日に放送する予定だった「小保方さんネタ」。
結局、予告だけで、放送はしませんでしたね。
新聞報道によれば、前日の2日に、小保方さんサイドが「社長宛てに抗議文をファクスと内容証明で送付し、内容次第では法的措置を取る可能性も示した」のだそうです。
で、放送はやめた、と。
確かに、一応、小保方さんは「一般人」だし、「阿呆方さん」というネーミングも、「おいおい」という感じではありました(苦笑)。
ただ、「バラエティが扱う時事ネタ」として、どんなレベルの内容だったのか、気になります。
6日、テレビ朝日「ロンドンハーツ」の、「小保方さんネタ」は放送されました。
見てみましたが、大久保佳代子さんが「久保方さん」として出てきて、「STAP細胞は、ありません」と言っただけでした。
ほとんど中身のあるパロディにもなっていません。
で、こちらは小保方さん側からは、“お咎(とが)め無し”。
「阿呆方さん」は予告だけでアウト。
「久保方さん」は本編がセーフ。
やはり、「阿呆方さん」が嫌だったのかな?(笑)
もしも、「めちゃイケ」がオンエアしていたら、「抗議を無視した」として、「法的措置」だったんでしょうか。
「法的措置」って、単に「法律に則った処理」を意味するのですが、何となく「訴訟するぞ!」に聞こえますよね。
フジテレビとしては、そう解釈して回避策をとったのかもしれません。
また、ネット上などでの批判も気にしたように思います。
まあ、それはそれで一つの判断だったわけですが・・・・
「阿呆方さん」めちゃイケ予告は「人権侵害」と抗議文
理化学研究所の小保方晴子ユニットリーダー(30)側が、小保方氏をネタにしたコントを放送しようとしたフジテレビに抗議文を送付していたことが分かった。
フジテレビが小保方氏ネタを予定していたのは、3日の「めちゃ×2イケてるッ!」(土曜、後7・57)。放送前には公式サイトで、小保方氏をまねしたとみられる「阿呆方さん」に扮したタレントの重盛さと美(25)が、頭をはたかれる番組予告を流していた。前日2日に、サイトの「阿呆方さん」の表記が「渦中の女性」になった。
三木弁護士によると、2日午前にフジテレビに問い合わせた。番組責任者が不在との回答だったため、同日、同局の社長宛てに抗議文をファクスと内容証明で送付し、内容次第では法的措置を取る可能性も示した。同日午後には担当者から連絡があり「トーンを落として放送したい」との打診があったが、三木弁護士は「内容を見て考えます」と返答。結局、番組では放送されなかった。
三木弁護士は「人権侵害への意識が薄い。一私人で、弱い立場の小保方氏を叩くような笑いの取り方はやめてほしい」と批判。予告動画がインターネット上に残ることに「阿呆方という言葉が半永久的に残ってしまうなら、予告を出したことが人権侵害」とも語った。
また、テレビ朝日で6日放送された「ロンドンハーツ3時間SP」では、芸人の大久保佳代子(42)が小保方氏をまね「久保方さん」として「STAP細胞は、ありません」と述べるような場面が流れたが、こちらに関して、三木弁護士は「阿呆方さんよりはマシ」として、抗議などはしていないという。
(スポニチ 2014年5月8日)
・・・・うーん、「予告を出したことが人権侵害」ときましたか。
今回の小保方さん側による「人権侵害」の申し出は、テレビだけでなく、週刊誌など活字系も含むメディア全体に対するプレッシャーとしては、それなりに効いたんじゃないでしょうか。
「私を勝手にネタにしないで」「バカにすると許しませんよ」という強い意志表示ですね。
理研が、あらためて小保方さんへの「クロ」判定を出したこともあり、これまで以上に理研との“戦い”に集中する必要もあるのでしょう。
そこでは、どんな「人権」が語られるのか、注目したいと思います。