「本の雑誌」も今年最後の12月号が出ました。
特集がいい。
「天才編集者・末井昭に急接近!」だもの。
ある年代以上は、その名を聞けばピクッと反応する、まあ、伝説の編集者ですね。
「ウイークエンドスーパー」「写真時代」、それからパチンコ雑誌もあったなあ。
でも、私が一番スゴイと思ったのは、末井さんのお母さん。
というか、お母さんのことを書いた末井さんの本「素敵なダイナマイトスキャンダル」(北宋社→角川文庫→ちくま文庫→復刊ドットコム)だ。
岡山の田舎町で暮らしていた末井少年。
実の母親が、ある日、近所の青年と“ダイナマイト心中”しちゃうのだ。
興味のある方は、この本を、お読みいただくとして・・・・
この事件を綴る末井さんもまたスゴくて、「芸術は爆発だったりすることもあるのだが、僕の場合、お母さんが爆発だった」みたいな感じで書いちゃうのである。
「カーサンはバクハツだあ!」って、岡本太郎どころか、もう誰も敵わないでしょ。
そんな末井さんに迫った特集なのです。
今週の「読んで書評を書いた本」は次の通りです。
北原尚彦 『ホームズ連盟の事件簿』 祥伝社
奥田英朗 『田舎でロックンロール』 角川書店
永江 朗 『「本が売れない」というけれど』ポプラ新書
山本峯章 『韓国人は、なぜノーベル賞を獲れないのか?』
ベストブック
Jプレゼンスアカデミーワイン教室:監修
『本当はコレだけ!ワインのツボ』 幻冬舎
荒木経惟 『道』 河出書房新社
* これらの書評は、
発売中の『週刊新潮』(12月11日号)
読書欄に掲載されています。