「おらは死んじまっただあ〜」で始まる歌といえば、ザ・フォーク・クルセダースの「帰って来たヨッパライ」だ。
懐かしいです(笑)。
なぜ、そんな歌詞を思い出したかと言えば、日曜の新聞各紙で見た記事のせいなのだ。
パナソニックの新型テレビ。
そのCMの放送を、民放各局が拒否している、というお話。
この記事における、民放側の主張を読んで、最初に浮かんだのが、あの「帰って来たヨッパライ」の歌詞の一節だったのです。
交通事故で天国にやってきたにも関わらず、一向に改心しないヨッパライを、神様が一喝する場面。
「なあ、お前。まだそんなこと、やってんのでっかあ〜」(声は北山修さん)という、アレです・・・・
パナソニック新型テレビ、民放各局がCM放送拒否
テレビ画面に放送番組とインターネットのサイトなどが一緒に表示されるのは問題だとして、民放キー局がパナソニックの新型テレビのCM放送を拒否していることがわかった。大手広告主のCMを放送しないのは異例だ。
民放関係者によると、問題にしているのは4月下旬に発売された新型の「スマートビエラ」。テレビ起動時に、放送中の番組の右側と下に、放送とは関係ないサイトや、ネット動画にアクセスできる画面が表示される。
民放側はパナソニックに対し、視聴者が放送番組とネット情報を混同するおそれがあるとして、表示方法の変更を求めている。放送局が提供するデータ放送に不具合が生じるケースもあるとしており、パナソニックと協議を続けているという。
一方、パナソニックはいまのところ、番組とネット情報を明確に区分しているとの立場だ。同社広報は、「スマートテレビは新しいサービス。放送局側と協議して放送と通信の新たなルール作りを進めているところなので、現時点ではコメントを控えたい」としている。
(朝日新聞 2013.07.07)
・・・・テレビ局側がどう思っていようと、「テレビ」という家電が、今後はテレビ放送もネットもOKな、スマートテレビ的なものになっていくのは、もはや必然でしょう。
これからは、「放送中の番組の右側と下に、放送とは関係ないサイトや、ネット動画にアクセスできる画面が表示される」のが当たり前になります。
ユーザーにとって、そのほうが便利だから。
ユーザー・ファーストって、そういうものだし。
たとえば若者たちの間では、テレビを流しながらPCやスマホで感想などを書いたり読んだり、というテレビの「見方」は別に珍しくない。
スマートテレビにすることで、若者に限らず、テレビ放送を見てくれるなら結構なことだと思わなきゃ。
それを、今どき、「視聴者が放送番組とネット情報を混同するおそれがある」だなんて、視聴者に対しても失礼だ。
「テレビでは、テレビ放送だけを見ろ」と言わんばかりの姿勢も、大いに疑問。
テレビ局側の本音としては、
ネットと同じ画面に置かれたら、放送番組をちゃんと見なくなる。
それは広告媒体としての価値の低下で、企業は広告出稿を渋る。
テレビ局の広告収入が減る。
それは困る。
というようなことだろうか。
いやはや、「まだそんなこと、言ってんのでっかあ〜」です(笑)。