近所の本屋さんで。
必要な本を購入した後、ふと気になって、“一番安い文庫本”をチェックしてみました。
すべての文庫ではなく、大好きな「新潮文庫」だけですが。
今の文庫本は、薄いものでも400円以上するのが普通です。
まずは、300円台を探してみました。
おお、結構ありますね。
森鴎外 「雁」 370円
樋口一葉 「にごりえ・たけくらべ」 370円
川端康成 「雪国」 360円
有島 武郎 「小さき者へ・生れ出づる悩み」 340円
井上ひさし 「父と暮せば」 340円
ヘッセ 「車輪の下」 340円
ツルゲーネフ 「はつ恋」 340円
カフカ 「変身」 320円
この辺りがギリかなと思ったら、まだありました。
夏目漱石 「坊ちゃん」 310円
ポー 「ポー詩集」310円
さすがに、これ以下はないんじゃないの?
そう諦めかけた瞬間に、発見。
なんと200円台!です。
伊藤左千夫 「野菊の墓」 286円
そして、もう一冊。
アンデルセン 「絵のない絵本」 286円
これはすごい。
アンデルセンの名作が、税込でも309円。
ありがたいですね。
「絵のない絵本」には、月が語る33のエピソードが収められています。
ちなみに私が好きなのは、第26夜の、煙突掃除の少年の話です。
奥付を見ると、初版は昭和27年。
私の生まれる前です。
この本は、平成22年の109刷。
ということは、6年もの間、本屋さんの棚で待ち続けていたことになります。
伊藤左千夫は次回に譲り、今回はこちらを入手して、ほくほくしながら帰ってきました。