29日(金)、待ちかねた初日。
映画「シン・ゴジラ」を観てきました。
で、いきなりの結論(笑)。
これは、ゴジラ映画の傑作です。
子供時代の1960年代から50年間、ゴジラ映画を全部、映画館で、リアルタイムで観てきたことを踏まえ、自信をもって言えます。
思えば、平成版のいくつか、それにアメリカ製も、困ったもんなあ。
これは傑作です。
いやあ、面白かった!
何より、チャチくないし、ダサくない。
まず感心したのは、やはり映像ですね。
迫力と、リアルと、美しさの三位一体。
武蔵小杉にも、品川駅にも、確かにゴジラがいました(笑)。
こうした作品で、「庵野秀明×樋口信嗣」は、現在における最強コンビですが、その期待を裏切らない出来になっています。
次に、この作品が、ゴジラという怪獣に関して、”まっさら”なところから物語っていること。
庵野さんの脚本ですね。
過去のゴジラ映画とのつながりとか、かつて日本にやってきたことがあるとか、そういう設定は一切なし。あえて断絶させている。
「今、この国に、こういう生物が現れたらどうなるのか」という一点に集中して、物語が展開されているのだ。
あれこれ描こうと思えばできる中で、「日本政府VSゴジラ」に絞り込んでいる。
まさに、「現実VS虚構」です。
誰もがゴジラを初めて見る。
初めて街が破壊される。
初めて国民の命が脅かされる。
その時、日本政府の、誰が、何を、どう対応していくのか。
その間も、ゴジラは破壊を続けている。
その両方を、観客は見つめていく。
長谷川博己さんは、好きな役者さんだけど、「センが細いんじゃないかなあ」と心配していた。
でも、結果的には、なかなかの適役でした。
石原さとみさんは、英語スクールのCMに出ているのも伊達じゃないぞ、という語学力を発揮して熱演しています。
長谷川、石原と並ぶと、ちょっと「進撃の巨人」感が強かったけど、まあ、それはご愛嬌ということで(笑)。
まだまだ言いたいことはありますが、以上、取り急ぎの報告です。
映画館に足を運んで損はありません。
というか、映画館で観るべき1本です。
つい買ってしまった、「ゴジラ2016 限定クリアレッドバージョン」