暑中、お見舞い申し上げます!
「週刊新潮」の書評欄に書いたのは、以下の本です。
是枝裕和 『映画を撮りながら考えたこと』
ミシマ社 2592円
『幻の光』で監督デビューして21年。最新作『海よりもまだ深く』は12作目にあたる。本書は、テレビディレクター時代から現在までの取り組みを自ら総括する一冊。時に「ドキュメンタリー的」と評される作品が生まれる背景も興味深い、独自の創作・表現論だ。
飯沼素子、濱本光治
『花咲くベースボール~女子硬式野球物語』
幻冬舎 1404円
日本初の女子硬式野球大会の開催は1995年。実現させたのも、その後の発展に尽力したのも四津浩平である。本書は女子硬式野球に私財と命を賭けた男の物語だ。同時に、四津に背中を押されながら野球に打ち込んだ、6校の監督と生徒たちの熱い記録でもある。
(週刊新潮 2016.08.04号)