週刊新潮で、春ドラマと「女優・上野樹里」についてコメントしました。
「上野樹里」「北川景子」は
「亀梨と山P」春ドラマをなぜ袖にした
映画「氷の微笑」で知られるシャロン・ストーンは、気に入らないスタッフがいると撮影中でもプイッと帰ってしまうという。女優とはかくも気難しい“生き物”だが、上野樹里や北川景子が、日テレの春ドラマをあっさり袖にしたのにはいかなる事情があったのか。
日本テレビ系の4月期ドラマ「ボク、運命の人です。」の出演者が明らかになったのは、2月18日のこと。KAT-TUNの亀梨和也と元NEWSの山下智久(山P)によるダブル主演で、ヒロインは木村文乃という豪華メンバーである。
「亀梨と山Pは2005年の『野ブタ。をプロデュース』(日テレ系)をヒットさせたコンビということもあって、春ドラマの目玉と言えます」(芸能デスク)
ところが、発表の直前までヒロイン役が二転三転していたことは、ここだけの話である。
制作会社の関係者が言う。
「ドラマというのは、企画の段階から、俳優さんに声をかけてゆくのですが、ヒロインには当然、視聴率の取れる女優さんが欲しい。そこで、日テレは北川景子、上野樹里などをリストアップして順番に声をかけたのです。これに対し “スケジュールの都合がつかない”と断って来たのが北川でした。一方、早い段階で“やらせてください”と手を挙げていたのが、上野の所属するアミューズです」
ご存じのように上野は「のだめカンタービレ」や大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」が当り役となった人気女優。昨年5月にはロックバンドのボーカルとの結婚が話題になったが、最近は作品に恵まれていない。
「上野は、結婚もあって1年以上ドラマに出ていません。スケジュールにも余裕があることから、彼女のヒロインで撮影に入る準備をしていたのです。それが2月になって、突然断って来た。上野を説得し切れなかった、というのがアミューズの説明でした」(同)
番組の関係者は“またか”と顔を見合わせたという。
■モンスター
関係者が続ける。
「上野といえば、そのモンスターっぷりで知られている女優です。たとえば『江~姫たちの戦国~』の発表会見では“大河を見たことがない”とか、事務所の先輩の福山雅治が主演している『龍馬伝』について“面白さが分からない”と言い放って、周りを凍りつかせたことがありました」
インタビューの席でも気に入らない質問にため息をついたり、無言を続けることもたびたび。撮影の現場ではベテラン俳優に平気でタメ口を利くかと思えば、年上の女優に演技指導することも。そんな彼女は、新ドラマの何が気に障ったのだろうか。
芸能プロの関係者が言う。
「もともと、新ドラマは亀梨の単独主演で進められていたようです。ところが今年に入ってジャニーズ事務所が山下とのダブル主演を求めてきた。スポーツニュースで亀梨を起用しており、『野ブタ~』の成功例もある日テレとしては、断る理由がありません。ところが、上野からすれば山Pの加入で内容が変わることが納得できない。彼女もスケジュールが合わないというのが表向きの理由でしたが、“アイドル2人の都合に振り回されて仕事をしたくない”というのが本音だと言われています」
結果、ヒロインは木村文乃に落ち着いたのだが、上智大学の碓井広義教授(メディア論)が言うのだ。
「上野は、亀梨と山Pの添え物みたいな立場に収まることにプライドが許さなかったのでしょう。最近の上野は、自分自身への評価と、世間の評価がズレてしまっていると感じますね」
演技にこだわりを持つからこそ女優は気難しい。だが、気難しすぎると「過去の人」になってしまうのが芸能界である。
(週刊新潮 2017年3月16日号)