中日新聞で、「おんな城主 直虎」についてコメントしました。
高橋一生さんが演じる政次の人気について・・・
上智大の碓井広義教授(メディア文化論)は「自分を抑え、相手の幸せのためなら何でもするという生き方は、特に女性視聴者にとってたまらないはず」と分析する。直虎と直親、政次の幼なじみ三人を三角関係として捉える「〝恋愛大河〟ともいうべき楽しみ方で支持されている」という。
碓井教授は高橋さんの人気の要因に、1~3月ににドラマ「カルテット」(TBS)にも出演したことを挙げる。作中では「危うさがあるからひかれるタイプ」の人物を演じ「そのイメージとどこか重ねながら、大河の高橋さんは見られているのでは」と推測する。
SNSと大河ドラマについて・・・
SNSでテレビ談義が盛り上がる背景には、番組のインターネット配信の普及がある。
碓井教授によると、若者を中心に、SNSで友人が話題にした番組はテレビ放送が終了していてもネットで視聴し、自分も感想を投稿するようになっている。
「リアルタイムの視聴率だけでは視聴行動を正確に把握できない。SNSとリンクした『ソーシャル視聴』は若者たちの間でより普通のことになっている」(中略)
「おんな城主直虎」の舞台である浜松は、SNSで作品の魅力に乗っかることができるのだろうか。
「観光誘致と結び付けようとすると、すぐに見抜かれ反発が起きる。発信するならあくまでも草の根的に、ファンとしての『直虎愛』を前面に押し出していくべきです」と碓井教授。(以下略)
(中日新聞 2017.04.02)