4月28日に放送された、「TBSレビュー」の概要は以下の通りです。
今回のテーマは「メゾン・ド・ポリス ~新しい刑事ドラマ~」。「メゾン・ド・ポリス」は1月~3月に放送されたドラマで、新しいタイプの刑事ドラマとしてドラマファンから支持された。今回はこのドラマが視聴者から支持された理由を探り、これからのテレビドラマの可能性について考える。
今回のゲストを紹介。上智大学教授の碓井広義さんと、「メゾン・ド・ポリス」プロデューサーの橋本芙美さん。作品の新しさについて碓井さんが「女性の新人刑事と超ベテランの元警察官という設定がドラマのおもしろさを決定付けている。その設定だけで 物語が動き出す感じがする。礼儀と緊張感のある関係もユニークな設定だった」と語った。
橋本芙美さんがドラマ「メゾン・ド・ポリス」で目指したことについてトーク。橋本さんは「刑事ドラマですが、リタイアしたシルバー世代のドラマを作りたかった。これからの少子高齢化社会で、時間・元気・スキルを持っている人たちが活躍していくことが未来のカギになると思った。そういった社会問題的な部分がありながら、説教臭くなくエンターテイメント性もあるドラマ作りを目指した」と語った。碓井さんが「それぞれキャラが立っており、シリアスとコメディータッチのバランスが抜群だった。俳優たちも見事だし、それを支えている脚本も見事」とコメント。
碓井さんが「キャスティングが見事だったのですが、5人のおじさまを選んだ理由は?」と橋本さんに質問。橋本さんは「それぞれが主役になりうる方々が一堂に会したら、どんな化学反応が生まれるのか。見る側のワクワク感が膨らんでいく方にお声がけした」と答えた。また、ヒロイン・高畑充希の役作りについて「難しい役どころだったと思います。『こうしてほしい』ではなく、主人公の境遇を話し、おじさんと接することでどう成長するかを伝えた。それを上手く演じてくださった」と語った。
ドラマ「メゾン・ド・ポリス」が今後のドラマに示した可能性について、碓井さんが「個性がバラバラな人たちが一つのチームとして動いていくおもしろさ。それぞれの持ち味を出しながら、シルバー世代が持っている知識・スキル・経験を良い形で活かしていくというドラマは今後もありだと思います」とコメント。今後のドラマ制作について、橋本さんが「作りたいものは色々あるんですが、宇宙開発を舞台にした家族の物語を作りたい。これから宇宙ものは増えると思います」と語った。
(「TVでた蔵」より)
共同テレビ 橋本芙美プロデューサー
秋沢淳子アナウンサー