日本青年館ホールで公演中の「君の輝く夜に~FREE TIME,SHOW TIME~」を観てきました。
何しろ、脚本・演出が、ごひいきの「ラッパ屋」主宰の鈴木聡さんなので。
海に近い国道沿いにある、ホテルも兼ねた、「ダイナー」という名のダイナーが舞台です。
一人の男(稲垣吾郎)が、ふらりと入ってきます。
10年前に付き合っていた、別れた恋人との待ち合わせだと言うのです。
しかし、その女性はなかなか現れません。
待つ男は、店の女主人(北村岳子)や宿泊客(中島亜梨沙)、そして途中から加わった客の女性社長(安寿ミラ)たちと歓談。
飲んだり、しゃべったり、歌ったり、踊ったりです。
大のジャズファンである鈴木さんらしく、ジャズの生演奏があり、オリジナルの歌詞をつけた名曲が歌われ、見事なダンスが披露されます。
主演の稲垣さんはもちろん、北村さん、中島さん、いずれも達者で、曲のたびに拍手が広がります。
そんな中で、「宝塚トップ」経験者のすごさを、どどーんと再認識させてくれたのが、安寿ミラさんでした。
歌もダンスも芝居も、圧倒的な存在感で迫ってきます。
そこに立つだけで、オーラが放射されるというか、ある世界を現出させてしまう。
さすが、「ベルばら」のオスカル!
いや、ほんと、大したものです。
作品全体も、「ぜいたくな時間を過ごしたなあ」と思えるものでした。
「君の輝く夜に~FREE TIME,SHOW TIME~」は、東京・日本青年館ホールで、9月23日(月)までです。