書評した本: 『トッカイ~バブルの怪人を追いつめた男たち』
週刊新潮に、以下の書評を寄稿しました。 清武英利 『トッカイ~バブルの怪人を追いつめた男たち』講談社 1,836円 脚本家の倉本聰さんから聞いた話だ。バブル期の札幌すすきので、よく不審火があったという。焼け跡から見つかるのがネズミの死体だ。何者かがネズミの体に灯油をかけて火をつけ、建物の中に放つ。すると火の回りが早かったらしい。消火が間に合わないことを狙った、地上げ屋の仕業だと噂されたそうだ。...
View Article杏主演のドラマ『偽装不倫』は、何を楽しめばいいのか!?
杏主演のドラマ『偽装不倫』は、 何を楽しめばいいのか!? ドラマを「企画する」ということ ドラマ制作のプロセスを説明するなら、第一歩は「企画」ということになります。何を作るのか。何を見せたいのか。一般的には制作者が「企画書」を作成し、部署内でそれを通すことに尽力します。 この「企画」に関して、「なぜ今、それを作るのか、放送するのか」という理由を、徹底的に問うのがNHKです。...
View Articleテレ東「サ道」主演は原田泰造だが、真の主役はサウナ!
テレ東「サ道」主演は原田泰造だが、 真の主役はサウナ! 茶道ではない。サ道のサは「サウナ」のサだ。何事も極めれば「道」になるもので、単なるサウナ好きを超えたサウナの達人、「プロサウナー」なる人たちが存在するらしい。「サ道」は、彼らが偏愛する実在のサウナと、その楽しみ方を教えてくれるドラマだ。...
View Article25日(日)「TBSレビュー」で、医療バラエティーについて話します
「TBSレビュー」 2019年8月25日(日)あさ5時40分〜6時00分特集 医療バラエティーのあり方 「名医のTHE太鼓判」 今、テレビ各局で様々なスタイルの健康・医療情報番組が放送され、視聴者からは一定の支持を得ています。 一方で、個人の病気などについてどこまで公表すべきかなど、課題も出てきています。...
View Article戦争関連番組の秀作、ETV特集「少女たちがみつめた長崎」
<週刊テレビ評> 「少女たちがみつめた長崎」 鎮魂と継承、林京子の意志 戦後74年の夏が終わろうとしている。日本の8月は、「鎮魂」と「継承」の月だ。継承すべきは、戦争という事実はもちろん、その体験と記憶である。 今年の8月4~18日の2週間、民放テレビには鎮魂も継承も見当たらなかった。いわゆる戦争特番、終戦特番と呼ばれる放送がほぼなかったのだ。...
View Article週刊朝日で、「朝ドラ」ベスト20について解説
NHK「朝ドラ」100 人気作品ベスト20! アンケート&視聴率本誌調査 「朝ドラ」の愛称で親しまれているNHK連続テレビ小説は放映中の「なつぞら」で100作目を迎えた。「朝ドラ」は、なぜこれほど愛されるのか。アンケート、視聴率、専門家への取材をもとに、人気作品ベスト20を選んでみた。あなたの一番好きな「朝ドラ」は、どの作品ですか?...
View Article「やすらぎの刻~道」 どうしても気になる主演の演技
「やすらぎの刻~道」 どうしても気になる主演・石坂浩二の演技 4月に放送を開始した倉本聰脚本「やすらぎの刻~道」が、先週末に100回を迎えた。 「やすらぎの郷」の続きである“現代編”と、菊村栄(石坂浩二)が書いているシナリオ「道」の“脳内ドラマ編”が並行して進んでいる。...
View Article話題作『サ道』に至る、テレ東「深夜ドキュメンタリードラマ」の系譜
番組サイトより 話題作『サ道』に至る、 テレ東「深夜ドキュメンタリードラマ」の系譜 ドラマ『サ道』とは何なのか? テレビ東京の「ドラマ25」(金曜深夜0時52分)で放送中の『サ道』。これ、「さどう」と読むのだが、もちろん「茶道(さどう)」ではない。サ道の「サ」は、「サウナ」のサだ。...
View Article言葉の備忘録102 人をうらやむ・・・
人をうらやむということもない。 自分ができることだけをしていればいい。 与えられたことだけを一生懸命していればいい。 生きているのは素晴らしいことだから、 明るく生きよう。 吉行和子「そして、一人になった」
View ArticleエステーCM 空気を変える男!?
エステー「CM消臭力」 空気を変える 「成功力」の男 自分を主張したいけど他人の目が気になる。「空気、読めよ」と言われたくない。浮いた存在になるより周囲に合わせていたほうが楽だ。会社や学校で、そんなふうに過ごしている人は少なくない。でも、それってかなりのストレスだ。 劇作家・鴻上尚史さんの近著のタイトルは『「空気」を読んでも従わない』。なるほど、その手があるかもしれない。...
View Article言葉の備忘録103 たまには・・・
2019.09.02 撮影 たまには 後ろも向かなくちゃ 自分がどこにいるのか わからなく なっちゃいませんか コナリミサト「凪のお暇」4
View Article読売新聞で、テレ朝「人生の楽園」について解説
土曜午後6時のドキュメンタリー 「人生の楽園」が人気 ◆セカンドライフの幸せ探る 「人生100年時代」と言われる中、充実した第二の人生の歩み方を提案するドキュメンタリー番組「人生の楽園」(テレビ朝日系、土曜後6・00)が、中高年者を中心に支持を集めている。ドラマチックなことが起こるわけではない、ごく普通の人々の人生を紹介する番組が、なぜ視聴者の心をつかんでいるのだろうか。(佐伯美保)...
View Article多部未華子にピッタリの意欲作「これは経費で落ちません!」
「これは経費で落ちません!」は 多部未華子にピッタリの意欲作 ドラマ10「これは経費で落ちません!」の舞台は中堅のせっけん会社。森若沙名子(多部未華子)は経理部員だ。 毎回、沙名子が何らかの不正や疑惑に気づくことで物語が動きだす。経費で購入した高級ブランド品や撮影機材の私的流用。取引先との契約更新を利用した不正。請求書や領収書に隠された真実を見抜く力が抜群なのだ。...
View Article鈴木聡脚本・演出、稲垣吾郎主演「君の輝く夜に」がいい!
日本青年館ホールで公演中の「君の輝く夜に~FREE TIME,SHOW TIME~」を観てきました。 何しろ、脚本・演出が、ごひいきの「ラッパ屋」主宰の鈴木聡さんなので。 海に近い国道沿いにある、ホテルも兼ねた、「ダイナー」という名のダイナーが舞台です。 一人の男(稲垣吾郎)が、ふらりと入ってきます。 10年前に付き合っていた、別れた恋人との待ち合わせだと言うのです。...
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