アサヒ飲料
ワンダ極「極めた人」篇
異次元の「ありがた感」漂う
X JAPANもそうだが、YOSHIKIさんもまた「異次元」という言葉がよく似合う。いや、音楽家として優れた才能の持ち主というだけではない。社会や世間とは一線を画す、もしくは俗世から離脱したかのような孤高の雰囲気。まさに「極めた人」じゃないか。
「『ワンダ』極」の最新CMで、YOSHIKIさんは黄金色のドラムを叩いている。ドラマ―がドラムを叩いているだけなのに、秘仏を拝観する時と同様の「ありがた感」が漂うのはなぜだろう。しかも決めゼリフは、たったひと言「出来ました」だ。肩の力が抜けた、自然体の言葉。
これまた美味しいコーヒーが出来たという意味を超え、何か素晴らしいことが起きたと告げられたようなインパクトがあり、思わず手を合わせたくなる。って、YOSHIKIさんは仏像か!
そういえば先日、YOSHIKIさんが新型コロナ救済基金に約1000万円を寄付したと報じられた。俗世の困難を看過できない、その異次元の慈愛に感謝だ。
(日経MJ「CM裏表」2020.05.04)