部屋を片付けたいと思う。
いや、ずっと思っています。
家の中とはいえ、いわば仕事場なので、ある程度乱雑になるのは仕方ない。
しかし、必要な本や資料がすぐに出てこないのは困ります。
困るけれど、なかなか時間がなくて、ますます乱雑になっていく。
もう少ししたら、あの仕事が済んだら、と先送りするのがいけない、ということも分かっているのだが、片付け始めたら1週間でも終わらないことも知っています(笑)。
で、仕事の合間に、高橋輝次:編 『書斎の宇宙〜文学者たちの愛した机と文具たち』(ちくま文庫)なんてのをパラパラやっている。
黒井千次さんの机の上が原稿用紙を広げられないほど邪魔物にふさがれているとか、津村節子さんが「資料の上に資料が重なり、どこに何があったか」と悪戦苦闘する様子とかを読んで、少しホッとしたりして・・・。
いやはや、私の書斎は、宇宙どころか、ブラックホールなのかもしれません。
今週、私が「読んで、書評を書いた本」は次の通りです。
鴨下信一 『昭和十年生まれのカーテンコール』 幻戯書房
都築響一 『独居老人スタイル』 筑摩書房
枡野俊明 『眺める禅』 小学館
池 央耿 『翻訳万華鏡』 河出書房新社
* これらの書評は、
発売中の『週刊新潮』(2月13日号)
読書欄に掲載されています。