発売中の「サンデー毎日」最新号に、「佐村河内」問題に関する記事が掲載されました。
以下は、私のコメントを含む部分です。
記事全体は、ぜひ本誌をご覧ください。
佐村河内守
裏切られた「希望のシンフォニー」
佐村河内氏は、公式プロフィールや自身の著書によると、広島市出身の被爆2世。4歳からピアノを始めその後、作曲を独学。35歳で全聾となり激しい耳鳴りや頭痛などに悩まされながらも、絶対音感を頼りに作曲活動を続けている。「交響曲第1番」のCDは異例の18万枚のセールスを記録。NHKをはじめ多くのメディアに登場し、人気を博した。
ところが2月5日、佐村河内氏の代理人弁護士が「十数年前から別の人間が作っていた」と明らかにし、複数の番組で氏を紹介していたNHKはニュースで謝罪、CDや自伝は回収・絶版、コンサートも中止となった。
(中略)
メディア論が専門の上智大文学部の碓井広義教授もこう話す。
「良い作曲家というだけでは、題材として弱い。モノを売りたいときに、付加価値としての『感動的なストーリー』を探したり作っていく
手法があります。一般の人もそれを好むため、作り手も安易にそれに飛びついてしまうことがあるのです」
(サンデー毎日 2014.02.23号)
・・・・毎日新聞によれば、NHK会長が記者会見で、今回の件に関する「検証番組」の制作を“検討”すると発言。
検討だけでなく、ぜひ実現して欲しいものです。
NHK会長、別人作曲検証番組「検討」
NHK籾井勝人会長(70)が13日、東京・渋谷区の同局で、就任後、初の定例会長会見を行った。
1月の会見での発言が問題視されたことから、慎重な言い回しを繰り返す中、NHKが多くの番組で扱った佐村河内守氏(50)のゴーストライター問題に触れ、「(検証番組について)現場ともよく相談して検討していく」と述べた。
編成担当者は「調査を続けており、事実関係をまだしっかり把握していない」とし、佐村河内氏への法廷手段の判断もまだという。
(毎日新聞 2014年2月13日)