かつて千歳科学技術大学での同僚であり、現在もまた、上智大学で同僚となっているのが、理工学部の高岡詠子准教授です。
その高岡先生から、新著「チューリングの計算理論入門」(講談社ブルーバックス)を頂戴しました。
超文系人間である私にとって、ブルーバックスは理系の敷居を少し下げてくれる、ありがたいシリーズです。
ページをめくっていくと、人間にとって「計算」とは何か、機械に「計算」をさせるとはどんなことか、といった具合に、コンピュータへとつながっていく試行錯誤が、わかりやすく書かれています。
さすが、計算機科学のエキスパートによる入門の書でした。
さて今週、「読んで書評を書いた本」は次の通りです。
大場健治 『田中絹代と小津安二郎』 晶文社
月村了衛 『機龍警察 未亡旅団』 早川書房
小沢昭一 『写真集 昭和の肖像<芸>』 筑摩書房
樫原辰郎 『海洋堂創世記』 白水社
* これらの書評は、
発売中の『週刊新潮』(4月3日号)
読書欄に掲載されています。