発売中の「フラッシュ」最新号。
『総力ワイド 4月改編で白黒ついちゃった 日テレ天下!フジ沈没!血眼の「杏」争奪戦』という特集記事が掲載されました。
この中で、コメントしています。
記事はまず、日テレにスポットを当てています。
・2013年の1年間、テレビ朝日がゴールデン、プライムの2冠を獲得。ゴールデンの1位を奪い返した日テレの好調ぶり。
・日テレが、勝負をかけるドラマには4〜5千万円という大きな予算を投下すること。また、女優の杏をキャスティングできたこと。
次に他局の状況へと話題を転じて、22.1%という大改編を行ったテレ朝について。
・ゴールデンに池上彰、深夜に坂上忍の新番組。
・昼ワイドには、元NHKの橋本大二郎・前高知県知事を起用。
この後、私のコメントになっています・・・・
メディア論を専門にする上智大学の碓井広義教授はこう指摘する。
「先日放送されたスペシャルドラマ『宮本武蔵』の主演に木村拓哉を持ってきたとき、少し不安になりましたね。今までのテレ朝なら、渋い役者を持ってきて、『お、コイツできたか』と視聴者に意外性を感じさせていたはず。
ここ数年、テレ朝は独自路線を突き進み、躍進した。それなのに、他局と並び、追い越したことで“らしさ”が消えてしまった。『ウチも、キムタクでドラマを作れる段階まで来たな』という思いがあるとすれば、危険な兆候です」
記事は続いて、フジテレビ「バイキング」、TBS「あさちゃん!」、テレビ東京「なないろ日和!」などについて、期待と不安を。
そして、まとめの部分で、再度コメントです・・・・
局の命運をかけた春の改編。もっとももっとも当たりそうな局はどこか。
「何も変えなかった日テレがいちばんいいと思います。日テレは、番組の軸をしっかり持ちながらも、押しつけがましさがない。一方で、フジはどこか上から目線で、視聴者の論理を無視している。2014年現在の社会とズレが生じてきています」(碓井教授)
テレビは、常に新しいことに挑戦するメディアだった。“改編なしの日テレ有利”という現状は、テレビ界の衰退を端的に表している。
(フラッシュ 2014.04.22号)