日経MJ(流通新聞)に連載している「CM裏表」。
今回は、ポノスのゲームアプリ「にゃんこ大戦争」のCM「ツルにゃんこ編」を取り上げました。
ポノス「にゃんこ大戦争」
「紅白」風の舞台
大物本人が登場
マイクを手に小林幸子さんが舞台に登場する。カメラが引く。全体が映る。
なんと歌姫は巨大な白いツルに乗っているではないか。まるで「紅白歌合戦」の大仕掛けだ。
でも、よく見るとツルじゃない。だって顔が「にゃんこ」だもん。
ポノスのゲームアプリ「にゃんこ大戦争」のCM「ツルにゃんこ編」の楽しさを支えているのは小林さんだけではない。曲を紹介するアナログタロウさんの存在も大きい。
フジテレビ『とんねるずのみなさんのおかげでした』の名物企画「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」で披露した、「昭和歌謡曲の曲紹介」で人気に火がついた。
このCMでも歌が始まる前に、「(小林さんが)一番よく使う電池は単三とのことです」と、どうでもよくて笑える情報が挿入される。
アーティストと称する人たちが自身をパロディ化したCMに出演することはあまりない。演歌歌手・小林幸子さんのアッパレなサービス精神に拍手だ。
(日経MJ「CM裏表」2014.06.02)