いとうせいこうさんが、出版に関する面白い試みをやっていました。
新しい小説「親愛なる」(BCCK)。
説明によれば、「パーソナライズ小説です。ここで言うパーソナライズというのは、読者ひとりひとりに合わせて小説の細部にアレンジが施された、という意味」。
具体的には、名前や住所など購入時に入力した個人情報を元に、世界に1冊だけの本をつくる仕組みです。
旧知のクリエーター・伊藤ガビンさんも、この企てに絡んでいるらしい。
ならば、と思い、発注。
そして、“一点モノ”の小説「親愛なる 碓井広義様」が届きました。
自分の名前など個人的な情報が、文学作品の中に登場するのは、かなり不思議で、結構楽しいです(笑)。
さて、今週の「読んで書評を書いた本」は次の通りです。
夏の休刊週があった影響が続いており、今週もたくさん掲載されています(笑)。
小路幸也 『ビタースイートワルツ』 実業之日本社
高橋源一郎『還暦からの電脳事始』 毎日新聞社
真保裕一 『アンダーカバー 秘密調査』 小学館
芝山幹郎 『今日も元気だ映画を見よう〜粒よりシネマ365本』
角川SSS新書
矢吹申彦 『東京の100横丁』 フリースタイル
粟生田 弓・小林杏:編著
『1985/写真がアートになったとき』 青弓社
八木澤高明 『娼婦たちから見た日本』 角川書店
山村義明 『GHQの日本洗脳』 光文社
野口法蔵 『からだに効く座禅』 七つ森書館
* これらの書評は、
発売中の『週刊新潮』(9月4日号)
読書欄に掲載されています。